犬の食事管理…食事の選び方や年齢ごとの食事回数について

犬の食事管理…食事の選び方や年齢ごとの食事回数について





















愛犬の健康維持には、食事管理が重要です。飼い主様は、愛犬が体調不良や病気を引き起こさないように、栄養バランスやカロリーを考えて食事を与える必要があります。食事を与えるときには、犬に与えてはいけない食べ物や適正な食事回数も頭に入れておきましょう。

 

1. 犬の食事の選び方

犬は、食事から十分な栄養を摂取することで、丈夫な体を作ったり免疫力を高めたりすることができます。健康を保つには、毎日の食事で偏りなく必要な栄養素を体内に取り入れなくてはなりません。偏食や食べ過ぎている状態が続くと、不健康の元となるので要注意です。

 

まずは、栄養バランスがとれているかを考えて選びましょう。必要な栄養素は、三大栄養素と言われる炭水化物、たんぱく質、脂質の他に、ビタミンやミネラルなどで、人間にとっても欠かせないものです。環境省によれば、犬に必要な三大栄養素の比率は炭水化物60%、たんぱく質25%、脂質15%となります。

 

栄養バランスの他には、カロリーも気にしなくてはいけません。栄養は、適量の摂取が望ましく、過剰に取り入れる状態が続くと肥満、病気につながる恐れがあります。必要なカロリーは、犬の成長具合、体重から計算することができます。

 

体重(kg)の0.75乗×成長具合による係数(離乳期274,成長中期200,成犬期132)で計算して求める他に、インターネットで早見表を検索して調べることができます。

 

2. ドッグフードと手作り食について

ドッグフードは、栄養があって保存が効きやすいので多くの方に愛用されています。飼い主様は、さまざまな種類があるドッグフードの中から自分の犬に合っているものを選ぶことになります。どのような理由で種類が分けられているのかを知っていると、迷わずに選びやすいです。

 

ドッグフードには、総合栄養食と一般食、副食があります。総合栄養食は主食にできるドッグフードなので、必要な栄養がバランス良く備わっています。そのためこの他に水があれば、犬は必要な栄養を摂りながら食事をすることができます。

 

一般食、副食は、それだけでは必要な栄養を摂ることができない食べ物で、おかずやおやつのような位置づけです。ドッグフードを主食と考えて購入するときには、間違って一般食、副食のものを購入しないようにしましょう。他には、栄養補助食や病気に対応した特別療法食などもあります。

 

犬の成長具合によっても、ドッグフードの種類が分かれています。子犬のドッグフードは、成長速度に合わせて高栄養になっているので、大きくなってからは与えないようにしましょう。固さは、保存に向いているドライ、味がよくて食べやすいウェット、中間の半生があります。

 

飼い主様の中には、保存料や添加物の対策として犬の食事を手作りする方がいます。調理の手間や保存がしにくいなどのデメリットがありますが、その代わりに新鮮で旬な食材を愛犬に食べさせることができます。材料がすべて把握できるので、添加物などを気にする方は、安心して犬に食事を与えることができます。

 

3. 犬に与えてはいけない食べ物と与えてもいい食べ物

犬は、肉や魚、果物などの色々な食材を食べることができます。なので、自分が美味しいと感じる食材を愛犬に与えることができる場合があります。しかし人が口にする食べ物は、糖分や塩分を過剰に摂取させてしまう恐れがあるので、与える量には十分注意してください。

 

食べ物の中には、犬が間違って口にしないように注意しなくてはいけない食材があります。たまねぎ、ぶどう、アボガド、チョコレート、キシリトール入りのガム、香辛料などは体調不良や病気を引き起こす可能性があるので、届かない範囲に置くように注意しましょう。スルメやナッツ類のような消化に悪いものも避けるようにしてください。

 

個体差はありますが、犬は肉や甘みが強いものを好む傾向があります。肉は、調味料や香辛料を使っていない状態の赤身部分を、焼いてから与えるようにしてください。バナナ、リンゴなどの果物や、かぼちゃ、さつまいも、キャベツなどの野菜も愛犬に与えることができます。野菜に関しては、基本的には火を通してから与えるようにしてください。

 

4.犬の年齢による食事回数の変化

犬は、成長の過程や老化によって適正な食事回数が変わります。食事回数が変化するタイミングは、大きく分けて3回あります。

 

4-1. 子犬

子犬は、まだ成長途中で消化器官が弱いため、一度に多くの量を与えると嘔吐や下痢を起こしてしまう場合があります。一日に3~5回ほどに分けて与えて、負担があまりかからないようにします。成長で多くのエネルギーを使うので、お腹が空いているように見えるときには食事を積極的に与えるようにしましょう。

 

4-2. 成犬

成犬は、消化器官の発達によって一度にたくさんの量を食べることができるようになります。一般的には、生後6か月くらいから食事回数を2回に切り替えていきます。ただし、成長状況や個体差によっては2回で体調を崩してしまうときがあります。そのようなときは、食事回数を3回にして様子を見てください。

 

4-3. 老犬

老犬の場合も、1日の食事回数は基本的には2回です。老化によって消化器官が弱って食が細くなったときには、食事回数を3、4回に増やします。歯の状態がよくなくて食事をあまり摂ろうとしない場合には、柔らかめのドッグフードなどに切り替えていきます。

 

5. まとめ

愛犬にずっと健康でいてもらうためには、飼い主様はきちんとした食事管理をしなくてはいけません。食事を与えるときには、栄養バランスや必要カロリーを把握して適正な量を与える必要があります。また、食材を与えるときには、健康に害を及ぼさないものなのかの確認を欠かさず行いましょう。食事回数は、その犬の必要カロリーを分けて与えるようにしてください。

 

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